全身の癌病変を、1回の検査で検索するMRI検査のDWIBS法(ドゥイブス法:Diffusion-weighted whole-body imaging with background suppression)が、2022/2/26 日本テレビ “世界一受けたい授業!!”の番組において‘日本のすごい医療!!’で紹介されました。PET-CTを凌駕するすごい検査です。食事を食べた後、DWIBS検査ができるのです。
DWIBS法は2004年に東海大学の高原太郎先生と今井裕教授らの研究グループが考案しました。PET-CTと、DWIBSはほぼ同じ成績で、DWIBSがPET-CTより上回るものもありますし、PET-CTがDWIBSを上回るものもあります。
PET-CTは、3割負担で約3万円とあまりにも高額なので、健康保険では、ものすごく特別なことでもないかぎり、1年に1度以上受けることはできません。また受けられたとしても、高負担です。しかしDWIBS(ドゥイブス法)は「造影をしない(単純の)MRI検査」です。このため、1〜3ヶ月間隔で健康保険を用いて行うこともできます。
- DWIBS(Body DWI:全身MRI拡散強調画像 )は、がんのスクリーニングとして導入が進んでいる最新の画像診断法。
- DWI(拡散強調画像)・DWIBSでは、細胞内の水分子の運動を画像化している。
- 正常な細胞は水分子の運動が活発であるが、腫瘍や炎症などがある細胞ではこの運動が小さくなる。
- DWIBSは、PETとよく似た画像であるが、PETと比べ空間分解能が高く、多くの腫瘍でPETより感度が高い。
- 放射線被曝は全くなく、注射の必要なし。
- DWIBSは、PETと同様にすべてのがんを検出できるとは限らないが、最近注目されている新しい検査である。
PET-CTと比べたDWIBS検査の長所を列挙しました。
また、DWIBSとPET-CTの比較を示しました。