呼吸器外科専門医が考えるMR検査の近未来展望: The future is at hand: MRI examinations of lung and thoracic disease
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まとめ

まとめ

1.CTやPET-CT検査では放射線被爆があるが、MRIでは放射線被爆が全くない。

2. MRI を用いることにより、検査コストを削減できる。PET-CTでは、放射線同位元素のFDGを用いるため、検査費用が3割負担で約 30,000円と高価であるが、MRIでは3割負担で1/5の約 6,000円と安価である。

3.  MRI (DWI)は、いろいろな臓器で良悪性の鑑別に有用とされ、肺腫瘤の良悪性の鑑別、肺がんのN因子・M因子・病期診断に利用できる。

4.  MRI (DWI)は、さらに縦隔腫瘍・胸膜病変の鑑別診断や、肺がんの化学療法や放射線治療の効果判定に応用できる。

5.  全身のMRI (DWIBS:ドゥイブス法)を、肺がんの病期診断、および術後の経過観察に用いることにより、肺がん検査の負担を軽減できる。

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薄田 勝男
呼吸器外科専門医として長年肺癌診療に携わってまいりました。 このサイトでは肺がん診断におけるMRIの有効性をご紹介しております。

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